例えばご家族や友人、パートナーを通してメンズ・ファッションに触れる機会もあることでしょう。そんな遠いようで近いメンズ・ファッションの世界を覗き見る、30代から見つける、マイ・ブランド 番外編をお届けします。ならファミリー人気ショップのメンズスタッフがたどってきたファッション遍歴や、今のスタイルへの思いを通して、「あの人に着てもらうなら…」「もし選ぶならこんな感じ?」などとイメージを咲かせるきっかけになるかも。BEAMSのスタッフ、豊田さんにお話を伺いました。
30代から見つける、マイ・ブランド 番外編「BEAMS」
2023.2.22
|おしゃれのプロローグは、ハイブランドへの傾倒から
チェックのダブルジャケットを主役に、ヴィンテージ・ミリタリーをアレンジしたストールなどで彩ったコーデで登場してくれた豊田さん。1点1点こだわりのセレクトながら、全体はさりげない印象にまとめています。元々どういったところから洋服に目覚めたのでしょうか。
「何気なく読んだファッション雑誌がきっかけですね。学生時代はハイブランドが好きだったので、洋服を買うためにアルバイトを始めたり。当時は、デザイナーズブランドを好んで着ていました。誰が見てもイイものだ!って分かってもらえるような服装が好きでしたね」
|あらゆるジャンルを通して、年々好みがシンプルに
その出発点から、実にさまざまなジャンルにチャレンジしていった豊田さん。
「ハイブランド、アウトドア、アメカジ、トラッド、プレッピー…全ジャンルを通して、自分に似合う服を30代になってようやく見つけられたかなという感じですね。若いときと今では全く異なるスタイルになりました。年々シンプル目に好みが変わってきて。ちょっと大人っぽいコーディネートを心がけるようになりましたね」
|今季おすすめのアイテムを教えてもらいました
ちょっと“野暮ったい”雰囲気を醸し出す、80’s感あるトップスをセレクト。ハーフジップは今季のトレンドですが、サイズ感がオーバーシルエットではないところがおすすめです。アメカジ好きな方にぴったり!
『BEAMS』別注の『NEW ERA』のキャップは、ストリートスタイル派のみならず、アイビールックなどのハズしアイテムとして合わせるのも◎。カッチリしたコーディネートにプラスするのも遊び心を感じます。
|おすすめのユニセックスで使えるアイテム
人気の『ARC’TERYX』のバッグは、デイリーから旅行、お出かけまであらゆるシーンに活躍する一品をご紹介。小ぶりなショルダーバッグ/ウエストバッグとして使える汎用性の高さに、パートナーとシェアして使えるデザインも魅力的です。
|セレクトするのは飽きのこない名品と映画からのインスピレーション
そんな今、洋服へのこだわりを伺うと、シンプルに“着たい服を着る、それだけ”とのこと。豊田さんのファッションを形作る源泉はどんなところにあるのでしょうか?
「トレンドは柄やサイズ感で意識しつつ、長めに着続けられる飽きのこないセレクト、名品を選ぶことが多いですね。80〜90年代の映画からヒントを得ることもあります。『スタンド・バイ・ミー』(1986年)の男らしさのある主人公たちや、『ファイト・クラブ』(1999年)のブラッド・ピットのスタイルが気になります。そのまま完コピするのではなく、何か少しでも今っぽさを取り入れてポイントにするようにしていますね」
|スタイルをスイッチさせてくれるオン寄り/オフ寄りの別注バッグ
コラボ先へのリスペクトを感じる、骨太な別注アイテムも人気の『BEAMS』。スタイルに一つ加えると、オン寄り、オフ寄りになるような別注バッグを紹介してもらいました。
無骨さとミリタリー感ある風合いで人気の『BRIEFING』のオフィス仕様バッグ。米国空軍のフライトジャケットを彷彿とさせる『BEAMS PLUS』独自のエアフォースブルーカラーや、タグを内部に収容したディティールなど小技が効いていて、ちょっぴり個性派の方に喜ばれそうです。
『L.L.Bean』との別注トートは、深いボトム部が特徴的。80年代に発売されていたカラーリングを復刻させ、シンプルなスタイルに一つ加えると、流行のヴィンテージライクなオフスタイルを彩ってくれます。使うたびに味が出るエイジングの楽しみも名品たる証で、古着好きにおすすめしたいバッグです。
|何よりも、自分がしたいファッションを楽しむことが大切
映画のほかにも、ファッションの情報源を幅広く収集。街の人々の姿から取り入れることが多いそう。
「SNSだと、やはりインスタグラムで情報を仕入れることが多いですね。雑誌は、海外の街でのスナップ特集なんかが気になります。他には、休みの日には古着屋巡りをするので、そこのスタッフと話したりすることも刺激になりますね。大阪や京都のお店が多く、通い続けているところもありますが、新たに開拓することも楽しいです」
ファッションとの出会いから10数年の旅路を経て、ようやく自分のスタイルを確立できたと微笑む豊田さん。これからはどんなおしゃれを楽しんでいくのでしょうか。
「おしゃれって、本当に人それぞれ。正解・不正解はなく、どこまでも自分のしたいファッションを楽しむというのが大切ですね。何でもアリを許容できる時代になってきましたしね」
ファッションについて気さくに話してくれた豊田さん。メンズのプレゼントに迷ったら、男性目線のこだわりをスタッフに相談してみるのもいいですね。
※撮影のため、感染対策に配慮し安全な距離を確保した上、一時的にマスクを外しています。
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