好みが明確になったり、ライフスタイルが定まってくるなど、30代は徐々に“自分という輪郭”が見え始めるタイミング。そんな一つの転換期を迎える皆さんにお届けしたいのが、「30代から見つける、マイ・ブランド」。
素敵な服をより素敵に着こなすアパレルブランドのスタッフさんは、一体どんな遍歴をたどり、そのスタイルを確立してきたのでしょうか。第4回目は『niko and …』の寺澤さんにお話を聞きました。
2022.6.22
好みが明確になったり、ライフスタイルが定まってくるなど、30代は徐々に“自分という輪郭”が見え始めるタイミング。そんな一つの転換期を迎える皆さんにお届けしたいのが、「30代から見つける、マイ・ブランド」。
素敵な服をより素敵に着こなすアパレルブランドのスタッフさんは、一体どんな遍歴をたどり、そのスタイルを確立してきたのでしょうか。第4回目は『niko and …』の寺澤さんにお話を聞きました。
|洋裁好きな母と祖母から教わったおしゃれ心
もともとお母様やお祖母さまが洋裁好きだったという寺澤さん。幼少期から身近に洋服を楽しむ環境にあったそうです。
「母や祖母に影響され、小さい頃からリカちゃん人形のお洋服をフェルトで作ったりしていました。それが、ファッションに目覚めたきっかけだったと思います。就職先もアパレルの販売を選び、2年勤めたあとにやっぱり作る側の現場を知りたくて、作業着や制服などを製造するメーカーに転職しました。職人がミシンを踏んでいるところなど服作りの現場を見ることができ、とっても楽しかったですね」
そこで4年間勤め、結婚を機に退職。以降は双子の息子さんの子育てを楽しんでいたそうです。その後、子育ても落ち着いてきたため、再びアパレルの現場に戻ろうと『niko and …』に入社。2022年の1月から『niko and …』ならファミリー店に勤務しています。
|明るいカラーが教えてくれたワクワク感
鮮やかなロイヤルブルーのワンピースにヴィンテージライクなカーディガン、明るいカラーのヘアスタイルもよくお似合いで、おしゃれを楽しんでいる寺澤さん。しかし20代前半までは、モノトーンのコーデが多かったそうです。
「年齢を重ね、徐々にカラーアイテムを選ぶようになりました。今ではペールトーンも大好きで、特にマスク生活の今は顔うつりが気にならないため、今までチャレンジしてこなかったカラーを着てみることも楽しいですね。若い頃は大人っぽく見られたいと思っていたため、シックな色味を選んでいましたが、今は明るい色のおかげでワクワクしたり元気になったり…気持ちまで楽しくなると感じています」
モノトーン時代を経て、色使いの面白さに目覚めた現在でも変わらないのが、古着好きだという面です。
「中でもミリタリーのジャケットはずっと集めているアイテムです。モノトーンのコーデとも相性がいいのはもちろん、『niko and …』の洋服にもよく合いますし、合わせ方次第で甘さをおさえられたり、トレンドとの組み合わせなら程よく抜け感が出せるのも◎。古着特有のゆるっとした風合いも着心地が良く、リラックスできるので好きですね。夫と一緒に古着屋さんで見つけた一着を私はオーバーサイズで、夫はジャストサイズで着るなど、共用することもあります」
|さらに、初夏にぴったりの即興コーデをお願いしました!
『niko and …』のトップスで、初夏を元気に過ごせるコーディネートを教えてもらいました。
|コーディネートはサイズ感と全体のバランスが大切
洋服選びで大切にしていることは、サイズ感とバランスだそう。また、幅広い世代のスタッフが集う『niko and …』ゆえ、自分にとって新鮮なアイデアに刺激を受ける環境がコーディネートにも広がりをもたらしてくれるといいます。
「メイクをする時、引いて見ることが大事と言われていますが、洋服も同じですよね。外出前は全身を鏡で見てバランスを確認します。『niko and …』はトレンドに敏感な若いスタッフも多く、難しいアイテムも上手に合わせていて、いつも刺激をもらっています。例えばメッシュのアイテムって、少しハードなイメージを持っていたんですが、下にボーダーのトップスを入れて柔らかいイメージに仕上げたり、逆にトップスの下から少しのぞかせてワンポイントで使うなど、いろんな幅があるんだなと気付かされました」
|寺澤さんも愛用する人気の『niko and …』グッズ!
アパレルのみならずグッズも幅広く揃う同ショップならではの、人気の2アイテムをご紹介。寺澤さんも愛用中です!
|ショップだからこそ得られるお買い物体験
他にもInstagramを通して出会うおしゃれな人々からも、ヒントを得ているとか。
「特に美容師さんは、ハイブランドとファストファッションを調和させたり、古着もうまく着こなしていらっしゃったり。髪の毛の色やメイクの雰囲気まで、トータルのバランスで考えたコーディネートを見せてくれるので、すごく参考になりますね」
コロナ禍の影響から買い物事情も変化し、お店に行かずともファッションを楽しめる環境になりました。そんな中でも、ショップスタッフとして、そしておしゃれが好きな一人の女性としてお店で買うことの楽しさを改めて感じているそうです。
「私自身の買い物体験でいえば、専門店ならその知識を持ったスタッフの方からアドバイスやケアの方法を伺うことができたり、知識をもらえることがすごく楽しくて。わざわざここに来て、この人に会いたい、この人と話したいと思える、そんなお買い物が理想ですね」